回転寿司屋での出来事は、まさに信じられないほどの図々しいエピソードでした。あの日、俺はいつものように近所の回転寿司屋に足を運び、カウンター席に座り、簡単な食事を楽しんでいました。手頃な皿を選んで、ついでにきつねうどんも注文。財布に優しい食事を楽しんでいたその時、隣に中年のおっさんが座ったのです。
そのおっさんは、俺の節約スタイルとは対照的に、高級な皿ばかりを次々と注文。まるで競争でもしているかのような勢いで、短時間で15皿を平らげていました。俺がのんびりうどんをすすっている間にも、おっさんはどんどん寿司を食べていく。
「こんな高い皿ばっかり食って、相当稼いでるんだろうな」と思いながら見ていましたが、そのおっさん、食べ終わると何も言わずに立ち上がり、さっさと店を出て行きました。周りの客も特に気にする様子はなく、店内は相変わらずの混雑。俺もあまり気にせず食事を続けていました。
ところが、しばらくして会計の時間がやってきました。俺の注文はきつねうどんと、安い皿を7皿。財布にあった現金で十分に払えるだろうと安心していた俺ですが、レジの店員が告げた金額は予想外の「8000円です」。
「え?8000円!?何かの間違いでしょ?」
当然、俺は驚愕。きつねうどんと安い皿7枚で8000円もするはずがありません。まるで新手のぼったくりかと疑った俺は、すぐに店員に詳しい説明を求めました。
すると、店員はなんとも信じがたいことを言い始めました。
「あの…先ほどのお客様、あなたのお知り合いだとおっしゃってまして、『彼が会計をしてくれる』と言い残して帰られました」
俺は一瞬、耳を疑いました。「知り合い?あのおっさん?冗談じゃない、全く知らない人だ!」もちろん、隣に座っていたおっさんとは一言も交わしていませんし、ましてや奢るなんてことは夢にも思っていません。
混乱した俺は、「そんなこと言ってませんよ!あのおっさんはただの他人です!」と店員に反論。幸い、店内には俺が先に座っていて、後からおっさんが来たことを見ていた客や店員がいたため、状況を説明するのは簡単でした。
店員も納得してくれ、無事に俺の支払いは本来の金額、つまり1000円ちょっとで済みましたが、なんとも後味の悪い出来事でした。
思い返せば、あのおっさんは常習犯だったのではないかと疑わざるを得ません。彼の食べっぷりや、俺に黙って支払いを押し付けるその手口。
もしかしたら、他の店でも同じようなことを繰り返していたのかもしれません。
さらに、その日は店内が混雑しており、店員たちも忙しそうだったため、おっさんの策略がうまくいったのでしょう。しかし、店側にも問題があったことは否めません。普通、客が「知り合いが払う」と言っても、ちゃんと確認するのが筋です。今回、俺が証明できたから良かったものの、もし証明できなかったらと思うとゾッとします。
このような信じられない経験を通して、私は回転寿司屋での教訓を得ました。隣に座っただけの他人に食事代を押し付けられるなんて、誰もが予想できない出来事です。次からは、たとえ誰かが隣に座ったとしても、少し距離を置くか、何か変なことがあったらすぐに店員に確認を取るようにしたいものです。
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