日本全国の電力会社が、繁殖期を迎えたカラスとの闘いに勝つべく、巣撤去作業に追われています。カラスは、停電の原因となる針金ハンガーや枝などを電柱に触れさせることで、危険を引き起こすことがあるためです。各社は見回りや巣撤去を強化していますが、カラスは同じ場所に巣を作る習性があり、繰り返し対策が必要となっています。中部電力パワーグリッド(PG)の三重支社では、県内だけでも毎年約3,000個の巣を撤去しており、昨年だけでも9件の停電被害が報告されました。電力会社は今後も、カラスとの攻防戦を続けなければなりません。カラスの生態や繁殖に配慮しながら、電力供給の安定を確保するために必要な作業であると言えます。